青海省黄南藏族自治州 
Qinghai sheng Huangnan Zangzu Zizhizhou 
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都市名
  同仁縣、中心地は隆務鎮。隆務寺を訪れたときは、ちょうど活仏が帰ってきたようで、たくさんのチベット僧に祝福を与えていた。それはさておき、街からちょっと離れた吾屯上寺の方へ行った。お堂が開いていないのでウロウロしていると、子供が話しかけてきて「開けてやるよ」と大人も連れてきた。この人、この堂内のチベット佛画を描いた兄弟の一人で、案内をしてくれた。その後、彼の家に連れて行かれ「タンカを買わないか」と勧められた。ここは熱貢(レゴン)芸術の中心地で、かなり細かく模様を描いたタンカなどが有名だ。長兄が帰ってきて、いろいろ話を聞く。長兄は洛藏花旦という出家名で、けっこう有名なタンカ師らしい。「気に入ったタンカがないなら、好きなものを描くよ」という。でもけっこう高い。持ち合わせもなかったので買わなかった。
  その後、郭麻日寺などを見てまわりホテルに戻る。しばらくすると、また洛藏花旦が訪ねてきた。商売熱心だ。押しに負けて、好きな絵柄を彼に伝え描いてもらうことにした。出来上がるまで約1ヶ月半かかるとのことなので、上海まで郵送してもらうことにした。その後、上海で受け取った。なかなかいい出来だ。欧米人がよく注文して買うらしい。たまには奮発して、いいものを描いてもらうのもいいかもしれない。(2003年9月)

隆務寺 Sep. 2003
Longwusi
thumbnail もとは元大徳五年(西暦1301年)頃のサキャ派寺院。後に当地の名僧三木旦仁欽らが修復拡張。明万暦年間にゲルグ派が青海省に影響を与え始めると、隆務寺もゲルグ派に改宗した。
吾屯上寺 Sep. 2003
Wutongshangsi
thumbnail チベット仏教寺院。建築年代に関しての資料はないが、300年以上の歴史があるとされている。上寺の釈迦牟尼殿内の壁画は洛藏花旦兄弟が描いた。熱貢(レゴン)芸術の中心地。
吾屯下寺 Sep. 2003
Wutongxiasi
thumbnail 吾屯寺あたりは、1969年の調査では成人の90%が描画できたとされる。鉱物を染料、顔料として壁画やタンカなどを描く。その影響は東南アジアの国々にも及んだとされている。
隆務寺の活仏 Sep. 2003
Longwusi de Huofo
thumbnail カタと呼ばれる絹の布を、チベット僧の肩にかける隆務寺のリンポチェ。チベット僧は百人以上いたのじゃないだろうか。若い僧から年配の僧まで、皆ありがたそうにリンポチェを拝んでいた。
タンカ Sep. 2003
Tangka
thumbnail 吾屯上寺の洛藏花旦宅にて。描いている途中のタンカ。熱貢(レゴン)芸術と呼ばれるほどの描画は素晴らしい。「無一筆不精、無一処不妙」と称されるほどの精巧さである。
郭麻日寺 Sep. 2003
Guomarisi
thumbnail 郭麻日寺の創建は1391年。チベット仏教ゲルグ派の寺院で、リンポチェは郭麻日倉、100名近くのチベット僧がいる。郭麻日佛塔はアムド地域では最大の佛塔とされている。

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